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中国における小売役務の導入

小売役務制度の新設

中国でも小売役務の商標登録制度が導入されることになりました。これまで、中国では小売役務を指定して商標登録を受けることはできなかったのですが、「類似商品及びサービス区分表」の第35類に小売又は卸売りの役務が追加され、2013年1月1日より、小売又は卸売りの役務を指定して商標登録出願を行うことが可能になります。

ただし、全ての商品について小売又は卸売の役務を指定できるようになるというわけではなく、薬用製剤等の小売又は卸売の役務に限って、指定することができるようになります。また、これらの小売又は卸売の役務について商標登録を受けるためには、指定した小売又は卸売の役務が、当局の営業許可書に記載された営業範囲と一致している必要があります。つまり、中国における薬用製剤等の小売の許可を受けている企業しか出願することはできません。このため、この条件を満たしている日本企業は、それほど多くはないかもしれません。

なお、新制度導入に伴う特例期間が設けられており、2013年1月1日~1月31日に出願すれば、同日に出願したものとして取り扱われます。このため、該当する企業は、早急に商標登録出願の要否について検討されることをお勧めします。

小売役務制度の導入に関する告知は、中国商標局のホームページにおいて行われています。
新設小売卸売役務の商標登録出願に関するお知らせ(中国語)
上記告知の和訳は以下の通りです(仮訳)。


※中国の商標登録制度や出願手続に関する詳細は中国の商標登録制度をご覧下さい。

※中国での商標調査や商標登録出願のお申込みは外国出願のお申込み

2012年12月17日作成

中国商標局のホームページにおける告知(和訳)

新設小売卸売役務の商標登録出願に関するお知らせ

2012年12月14日 出所:国家工商行政管理総局商標局

2013年1月1日より実施される「商標登録用商品及び役務国際分類」第十版2013修正版において第35類で新たに「薬用、衛生用製剤、医療用品の小売又は卸売役務」項目を新設した。先使用の商標権者の利益を守り、安定した市場秩序を維持するために、当局は新設役務を受理する過渡期を設けた。新設役務項目及び過渡期に関する関連の事項について、以下のとおりお知らせする。

一、新設役務及びその範囲

(一)「商標登録用商品及び役務国際分類」第十版修正版により「類似商品及び役務区分表」類似群3509において「薬用、衛生用製剤、医療用品の小売又は卸売役務」、「薬品の小売又は卸売役務」、「薬用製剤の小売又は卸売役務」、「衛生製剤の小売又は卸売役務」、「医療用品の小売又は卸売役務」、「動物用薬剤の小売又は卸売役務」、「獣医用製剤の小売又は卸売役務」など7項目を新設する。

(二)新設役務は小売又は卸売役務であり、薬品・薬用製剤・衛生製剤・医療用品・動物用薬剤・獣医用製剤などの商品を集め、分類化し(運輸を除く)、顧客が見て購入できるようにすることである。当該役務は顧客が購入することを促すための役務の総括であり、伝統的な実体のある店若しくはインターネットの販売ネットを通して提供可能である。

新設役務商標登録が保護しようとする対象は上述の具体的な商品ではなく、当該商品の販売の利便性を図るために提供される総合的な役務行為である。

二、新設役務商標の出願

(一) 出願人は7つの新設役務項目の標準標記で登録出願するものとする。
(二) 出願人の指定項目は新設役務の範疇を超えないものとする。
(三) 下記の表現は新設役務の標準と異なるため、その登録出願は受理しない。

1、小売又は卸売役務。
2、薬品の小売又は卸売。
3、薬品名称の小売又は卸売役務。
4、某ブランド薬品の小売又は卸売役務。
5、薬品の小売又は卸売情報を提供する。
6、薬品小売において顧客に無料にてコンサルタント役務を提供する。
7、医療機構により調合された製剤の小売又は卸売役務。
8、その他の新設役務項目の標準標記でない表現。

三、新設役務の類似関係

(一) 新設役務同士の類似関係

1、「薬用、衛生用製剤、医療用品の小売又は卸売役務」と、「薬品の小売又は卸売役務」、「薬用製剤の小売又は卸売役務」、「衛生製剤の小売又は卸売役務」、「医療用品の小売又は卸売役務」、「動物用薬剤の小売又は卸売役務」、「獣医用製剤の小売又は卸売役務」とは、原則として互いに類似する。

2、「薬品の小売又は卸売役務」、「薬用製剤の小売又は卸売役務」、「衛生製剤の小売又は卸売役務」、「医療用品の小売又は卸売役務」の四項目は、原則として類似する。

3、「薬品の小売又は卸売役務」、「薬用製剤の小売又は卸売役務」、「衛生製剤の小売又は卸売役務」、「医療用品の小売又は卸売役務」と、「動物用薬剤の小売又は卸売役務」、「獣医用製剤の小売又は卸売役務」とは原則として類似しない。

4、「動物用薬剤の小売又は卸売役務」と「獣医用製剤の小売又は卸売役務」とは原則として類似する。

(二) 新設役務とその他の商品又は役務同士との類似関係

1、新設役務と販売する商品とは原則として類似しない。

2、新設役務と「販促のための企画及び実行の代理」など第35類のその他の役務とは原則として類似しない。

四、過渡期の規定

当局は1993年役務商標受け入れの受理経験に鑑み、登録出願の過渡期を設ける。過渡期の期間は2013年1月1日より1月31日までである。この期間中、同一又は類似する新設役務において提出された登録出願につき、同日出願とみなす。出願日は当局が願書を受領した日を持って計算する。過渡期内において、登録出願した新設役務商標につき以下の措置を講ずる。

(一) インターネットでの登録出願を受理しない。
(二) 出願人が指定した新設役務の範囲が営業登記簿の経営許可範囲と一致するものとする。
(三) 通常以下の方法で商標専用権を決める。同日出願したものにつき先使用者の商標を初歩審査公告し、当日使用又は未使用の場合、当事者の協議により解決し、決まった期限内に協議したくない又は協議が成立しない場合、抽選で決める。

新設役務商標が既に使用されたことは、2013年1月1日までに既に指定した新設役務において公開した形態且つ真実たる形態での使用を指す。

上述の規定は過渡期内に当局に新設役務商標登録出願を提出したものに限る。

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